かけそば番長!見参!お蕎麦の栄養素、ご存知ですか!?

  • 2022年12月30日
  • 2022年12月31日
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ご覧頂きありがとうございます。

職人 りき です。

建設、建築現場でブロック積み等を仕事にしている職人です。

2022年もあと、僅かで終わりを迎えて新しい2023年が始まります。

冬の風情が立ち込めた雰囲気でのカウントダウンは気持ちの切り替えも手伝って、厳かになる気分は何とも言えないものが有ります。

年越しと言えば日本ではお蕎麦を食べる習慣が有りますが皆様の所ではどのようなお蕎麦を頂いているのでしょうか?ここ数年はコロナの影響で屋外でのカウントダウンが控えめでしたのでお家でのんびりと美味しいおそばに舌鼓を打たれた方も多かったと思います。

我が家では僕が滅多に見ないテレビの前で紅白歌合戦を見ながら、眠い目をこすりながら、歌っている歌手の人を「えっこの人だれ?」愛娘に聞くと「父ちゃん!去年も同じ人で同じ事聞いたで!」(笑)紅白歌合戦がもうすぐ終わる頃、家内がお椀一杯の年越しそばを出してくれるのが慣わしとなっていまして、温かいおそばの上には、刻みネギ、ひとかけらのかき揚げ、一切れの蒲鉾をのせたおそばに七味を落として頂くのですが、これが何とも言えずに、美味い!

毎年作ってくれる家内には感謝賞です。ありがとうございます(笑)

忘れられないおそばの思い出が有ります。

17歳で母が亡くなり、1人で生きて行く事になりますが回りの人達に非常に恵まれました。ブロック職人になる夢はひとまず置いておきまして食べて行く為に塗装屋さんに就職させてもらいます。

社長が亡くなられて今は看板を下ろされていますが、地元でも有名なこの塗装屋さんには社長と奥さんと3人のとても優しく綺麗な娘さん達がいて奥さんと一緒になって毎日お弁当を作って持たせてくれました。よく食べる僕に大きなタッパーにたくさんのご飯とおかずを入れてくれて、とても美味しくお昼が来るのが待ち遠しくしていたのも懐かしいです。その節は大変お世話になりました。ありがとうございました。いつの日か僕の書いた文章がお目に止まる事を夢、ゆめに・・・

で!お昼ごはんの心配は要らずすんで夕飯です。

自分で作って食べますが栄養面等からも心配をして下さった社長さんが用意してくれました借家から歩いて行ける所に有る食堂を紹介してくれます。夕飯の心配もせずに済みました。今でも元気で営業をされているその食堂。後に僕の中では第二の故郷と言いたい程の大きな大きな存在となっていきます。

さて朝ごはんですが、もちろん自分で作って食べますが何がキッカケだったかは遠い記憶の中ですが、寒い冬の中、買ったばかりのバイクを走らせて15分程かかる四日市駅に有る立ち食いそば屋さんに足軽よく通った時期がありました。

藍色も美しい、うどん、そば、と書かれた暖簾をくぐって店の中に入ると10人程が立って食べる事ができる小さなカウンターの中で、少しお歳を召したオバさんが2人で切り盛りしています。

食べるとそのまま仕事に行きますので作業着です。たくさんのペンキの付いたその格好をみて、銀行員かい?とは誰も聞かない(笑)

かけそばを一杯食べて、やはり若い時ですから足りません。2杯目のそばを食べ終える時頃に、うどんやそばを手際よく湯切りをするオバさんが「塗装の職人さんやな、ウチの旦那もペンキ職人やったけど体をこわして休業中や。職人は体が資本やで、おにいちゃんも気をつけてな!」注文の入ったうどんやそばを作りながら気にかけた言葉をくれました。

それから暫くの間続けて二、三杯のかけそばを食べに通いますがお給料日の3日前、お金が有りません。作業着のズボンの右ポケットの小銭を数えるとかけそば2杯分には足りない。しかし・・・・行かずにいられない何かに引かれるようにバイクを走らせます。

お店に着いていつも2杯注文するかけそばを、ひとつと言ってお金を払いますが、お金が無いのだと思われるのが恥ずかしくオバさんの目をまともに見る事ができません。オバさんは「はいよ!」といつもと変わらない対応です。湯切りをしたそばをお出汁の入った丼に入れると山菜をのせ、その横に天ぷら(かき揚げ)を並べると卵をひとつ落とし、かまぼこを足して真上から刻みネギをちらべます。いつもなら具の盛り付けはもうひとりのオバさんの役目ですが、この時は湯切りをするオバさんが盛り付けます。

僕はこのそば誰が食べるのだと思いながら見入っていましたが、この時お店の客は僕ひとりです。

出来上がるとコトリと言う音と同時に僕の前に置かれますが僕は顔を少し横に振って違うと言いかけようとすると、オバさんはクリッとした目を糸のように細めると・・・「ええから!お食べ!」

待ちに待った少し多めに付けてもらったお手当の入ったお給料を手にすると、まず借家のお家賃を払いに行くといつもなら缶詰等の食料を買いに行きますが、この日はお花屋さんへとバイクを走らせます。オバさんに何かお礼がしたくて紙に包まれた水仙の一種と説明を受けた黄色い花を一輪購入するとジャンパーの懐にそぉっといれました。

小学3年生の時から毎年母の日に近所にある花屋さんで、一輪のカーネーションを買って母に手渡した記憶が蘇ります。色が変わり枯れるまで一輪挿しに刺さっていた事が無かったのには、こんな理由があったのかと後に知る事になります。

次の朝いつものように暖簾をくぐり温かい匂いの立ち込めるお店に入ると、いつも湯切りをする場所にオバさんの姿は無く盛り付けを担当していた、もうひとりのオバさんが立って湯切りをして、盛り付けの所には見た事のないおばさんが手際のよい仕事をしています。

何かあったのかと心配をしつつ、とりあえずお給料日の次の日ですから少し贅沢をして、かけそばと生卵の入った月見そばを注文です。

僕のおそばができる頃、お客さんが減った頃合いにオバさんはどうしたのか尋ねます。

「山本さん(仮名)なら昨日付けで退職されてな、昨日が丁度60歳の誕生日で、もう歳やし関東に娘さんが嫁いどって体を壊したご主人と関東に移り住むって聞いたけどな。おにいちゃんが亡くなった息子さんに似とる言うて、おにいちゃんが帰った後、小娘みたいにはしゃいで機嫌が良かってなぁ」

それで・・・ご馳走のおそばを食べ終えた時オバさんは、言葉多めで

体に気をつけて・・・

喧嘩せんようにな・・・

親孝行してな・・・

仕事頑張ってな・・・

優しい目で僕を見て話してくれました。最初に手を付けたかけそばを食べ終えて、月見そばを食べていると目の奥がカァッと熱くなってきて、この時おそばと一緒にすすった止まらない鼻水は、お出汁から出る熱い湯気のせいでも、美味しすぎるおそばに感動して出たものでも有りませんでした。

・・・どんな顔をして、こんなモノ渡すつもりでおったんや・・・

食べ終えるとジャンパーの懐から一輪だけの黄色い花を取り出して目の前にある水の入ったコップに突き刺すように入れると「ごちそうさま」と言ってお店を出ようとする僕の背中に、もうひとりのオバさんの声が刺さります。

「おにいちゃん!待ってや!」

そう言うと注文の入ったうどんをお湯の中に二つ入れると、お酒の入っていた先の細くなった一合瓶に水を入れて黄色い花を差し替えると丼が並べてある後ろの棚の隅に置いて「おにいちゃん!この花、枯れるまでおばさんがしっかりとみとるでな。山本さんが居ったら飛び上がって喜んだでぇ!」

出ない言葉を飲み込んで頭をひとつ深く下げるとお店を出ます。

駅のホームの木枯らしが、心にポカリと空いた穴に痛い程、沁みた・・・・17の冬・・・・・

今でも温かいおそばを食べる時、脳裏にチラリと思い出します。オバさんの優しい細い目と・・言葉・・

  「ええから!お食べ!」

ハイ!三重県四日市では時折降る雨ごとに真冬へ近づく足音が大きくなります。以前にも書きましたが四日市では一月上旬から二月頃が一番寒くなる時期を迎えます。

でもね・・かくんですよ、汗(笑)

アッ!それから四日市は三重県に有ります。お隣りの愛知県では有りませんので、ヨロシクです!(笑)

ここまで読んで頂いた方々、最大級の感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。ありがとうございます!

まだまだ続きますが宜しくお願いします。今回はお蕎麦をやっていきたいと思います。宜しくお願い致します。

日本食の代表格のお蕎麦ですが原産地は中国雲南省からヒマラヤあたりだそうです。

国内では高知県内で9000年以上前の遺跡から蕎麦の花粉が見つかっています。

蕎麦と言う言葉は797年の史記「続 日本記」に初めて記されます。

今のように細く切られた麺で食べられるようになったのは16世紀頃からで、それまでは(そばがき)等かたまり状にした物を食べていたとされています。

1789年には信州(長野県)の行商人、右衛門が「信州更科蕎麦処」を、ほぼ同時期に雑司ヶ谷鬼子母神門前、本郷団子坂では「藪そば」が登場。今尚受け継がられる「更科」「藪」の始まりとされています。

その後1860年には江戸府内のそば屋は3763店を数えたそうです。誰が数えたんやろ(笑)

この頃から蕎麦は縁起物としても扱われるようになっていきます。

年越しそばを食べる習慣は江戸時代中期頃に定着したそうです。もともとは金銀細工師が仕事中に飛び散った金粉、銀粉をそば粉を使って拾い集めていたことから縁起を担いで、掛け金等の集金前に蕎麦を食べるようになったと言われています

この話を聞いて「ヨシ!これからは蕎麦にしよう!」って思われる人も居るんじゃないかと?(笑)

しかしお蕎麦の魅力に魅せられるのはこれからです。お蕎麦の素晴らしい栄養価を、知っている方も再確認してみて下さい。

・・・お蕎麦の栄養価・・・

100gあたり・・生のお蕎麦・・

カロリー  273カロリー

タンパク質  10g

炭水化物   55g

脂質     1.9g

飽和脂肪酸  0.4g

水溶性食物繊維 1g

不溶性食物繊維 1.7g

ナトリウム  1mg

カリウム   160mg

カルシウム        18mg

鉄      1.4mg

マグネシウム 65mg

素晴らしいの一言ですが穀物類でこれだけの栄養価は蕎麦だけだそうです。

しかし、ちょっと栄養に心得の有る人はアレッ?って(笑)そうです!ビタミンの表示が有りませんが、糖質の代謝を促進させて疲労回復の効果があるビタミンB1。脂質の代謝を助け、皮膚、粘膜、髪、爪等の細胞の再生に欠かせないビタミンB2。筋肉の合成に必要なビタミンB6。肉類や大豆の量には敵いませんが他の主食よりは多く含まれます。

その他ではビタミンEが少量だけ含まれますが、残念ながらビタミンA、C、D、K等は含まれません。

しかし付け合わせを工夫することで充実させれます。定番の天ぷらなんて最高です。かぼちゃ、玉ねぎ、ピーマン、さつまいも等にはお蕎麦には無いビタミンの宝庫です。是非!ご一緒に(笑)

タンパク質の多さも麺類では類を見ません。鴨南蛮は定番ですが代わりに豚肉や鶏肉、卵をひとつ入れて月見そば!動物性タンパク質と一緒に摂れば最強です。

薬味のネギも有れば是非使いたい所です。アリシン効果で胃酸を整えて食欲アップ!ちなみに白い部分はビタミンCがいっぱいです!

そして特筆すべきは麺類ではお蕎麦にしか入っていない栄養素です。ビタミンCと共に働いて血圧を下げ毛細血管を強くしてくれます、ルチン!ビタミンPとも呼ばれています

肝臓の働きを助け、飲酒によって肝臓に脂肪が溜まるのを防いでくれますコリン!お蕎麦で一杯(笑)

通常、穀物には含まれていないそうで肉類、魚介類、大豆、乳製品に多く含まれています。抗体やホルモン、酵素を作る役割を荷おいます・・・リジン!アミノ酸の一種で牛乳の栄養素から発見されたそうです。

お蕎麦の場合素晴らしい栄養素は食べ方によって差が生じます。お蕎麦には100%蕎麦粉で作られた十割蕎麦!小麦粉が二割繋ぎで入った二八蕎麦!お茶の成分が香る茶蕎麦!ほとんどが小麦粉と言うお蕎麦までいろいろある訳ですが、栄養的には十割蕎麦は申し分ないのですが繋ぎになる小麦粉が入っていない為火の通し方が難しかったりします。

その点では二八蕎麦の方が扱いやすいと言えて二割入っている小麦粉が喉越しに優しく、栄養的にも十割蕎麦と大差はないそうです。

たまには違う風合いでと言う時には茶蕎麦も良いですね。

スーパーに行くと、エッ!って思うような安価なお蕎麦を見かけたりしますが、ほとんどが小麦粉でお蕎麦の香りは香料で!と言うお品も有りますので成分表示等はしっかりチェックしたいものです。

お蕎麦を茹でた時に必ず出る蕎麦湯にも注目です。ビタミンB群等水に溶けやすい成分も有りますので、少量のお出汁で割ってお茶がわりに一杯!ただ、美味しいからと言って飲み過ぎて高塩分には注意です(笑)

朗報がもうひとつです。G I値って聞いた事はありませんか?食品に含まれる糖質の吸収度合いを示して摂取2時間までの糖濃度を計ったものを言います。簡単にですが白米84、食パン95、玄米56、そば54、数値が低い物程血糖値を上げにくくし、安定に導きます。

これって・・・そうです、僕のまわりにも多い糖尿病の方や予備軍の方達にお蕎麦はとても有効な食品だと言う事になります。是非!食生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?

尚、蕎麦アレルギーをお持ちの方も少なく有りません。ご自身の体質を見極めた上でご判断を下さい。

今回はインターネットからの情報でした。

「お蕎麦の栄養素」と検索すれば詳細な説明からお蕎麦の種類、オススメのお品まで知る事ができます。興味のある方は是非一度調べてみてはいかがでしょうか?

ハイ!今回はお蕎麦でした!

お蕎麦食べて、頑張ろうぜ・・・

・・・・50代!・・・です!

ウワッ!もうすぐ終わっちゃう(笑)

PS   前出の湯ぎりのオバさんのその後は知る由もありませんが、こう言う人達との交わりの中で育つ自分がいます。出逢えてくれて、唯々感謝です!

ありがとうございます。

お蕎麦を食べていると必ず一言二言声を掛けてくれました。

「現場は何処まで行くんや?」

「変わるみたいで行ってみんと分からんです」

「そうか、怪我せんように頑張んのやで」って目を細くして・・・

その日のヤル気スイッチを入れるのに僕にとっては十分なやり取りになっていたようです。

このお話は42年前の物語で、オバさんは当時60歳、ご存命であれば100歳をこえているのですが・・・いえ!この辺の思考は働かせないようにしましょう(笑)

僕も来年で当時のオバさんと一緒の歳を迎えます。

カーネーション!書きながら、そんな事もあったなぁ・・・なんて(笑)

初めて母に手渡した時の事は今でもハッキリと。

照れ臭い気持ちを隠しながら「かあちゃん、これ!」続かない言葉を聞こうともせず、僕に向けた母の顔は歯を見せる笑顔ではなく・・・微笑み・・・

入院中の母のタンスの引き出しを開ける機会が有りました。母のお気に入りのワンピースの下から薄い木箱を見つけ、開けてみると不自然に膨らんだ小さな台紙の束。それにはとても綺麗に作られたカーネーションの押し花が7つ。

海より深い母の愛に思わず押し花を胸に抱きます。

やがて最後のお別れができた僕は自分が持っている物じゃないと思い、誰にも告げずに棺の中にそおっと入れました。天国でも微笑んでいます!きっと!

2022年もたくさんの方にお世話になりました。

ありがとうございました。

2023年も宜しくお願い申し上げます

浮世に人と人との交わり、いろいろあれど・・・

俗世に人と人とのご縁も、いろいろあれど・・・

けれど、やっぱり・・・

あたしゃあんたの、(そば)がいい〜

       (笑)

2023年が笑顔の年になりますように

     かしこ