透明の水、実は体に悪い?!

  • 2021年11月12日
  • 2022年3月22日
  • 未分類
  • 75view
  • 0件

ご覧頂きありがとうございます。
職人 りき、です。
建設、建築現場でブロック積み等を
仕事にしている職人です。

その日は休日です。少し遅めの朝食を食べた後、迎えに来てくれた友とお世話になった知人の所へお出かけです。
途中で友がかかって来た携帯電話の受け答えをする為にコンビニの駐車場に車を止めました。
僕は2人分のコーヒーを買いにコンビニの入り口に立ちますが2人の外国人の女の子と入るタイミングが一緒です。
手を差し出して、お先にどうぞとすると2人の女の子はニコリとして軽く会釈をすると僕の前に出ます。
右側にいる女の子は170センチ以上の長身で少し大きめの目、高い鼻筋、ブロンズの髪がまるでハリウッドの女優さんを思わせます。
シェイプされた少し大きめのお尻と薄青のジーンズがベストマッチでカッコイイ!が僕の前を歩きます。
(どこを見てんだ・笑・)

チリン!音を立てて何か下に落ちました。

腰を折り曲げて素早く手に取ると小さな鈴のついたボールペンです。
舞妓さんの絵に京都と書かれていて赤の柄模様が目に鮮やかです。
ペンに鈴?書くたびにチリンと鳴っては気が散りはしないか、等と思う間もなしに彼女の持ち物に疑いはないので、声をかけます。
「ジャスト ア モーメント!」
(英語はこれしか言えない・笑・)
彼女はお友達との会話を止めて僕に振り迎えると手に持ったペンを見て少し大きめの目を更に大きくして

「ワーォ!!マイド  
!オオキニ!!」

「・・・・・・・」

オヤ!彼女が肩から下げているバックのサイドポケットに刺さっているペットボトルのお水は、泗水の里、じゃ、あーりま・せ・ん・か!
(チャーリーさん、ゴメンなさい・笑)

ハイ!三重県四日市は11月に入り時折冷たい風がヒヤリとさせますが、工事現場ではまだまだ汗をかきます。
昨日も僕は作業着の下にTシャツを着るのですが、日陰だと言うのに暑いので半袖のシャツ一枚で・・・
もう冬場だと言うのに汗だくでブロックを積みます。
寒いのに汗だくになるのっていったいこの仕事、俺、大丈夫か!(笑)

今回は水道水でやってみたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

・・・・水道水・・・・
蛇口を捻ると当たり前のように出てくる水道水は浄水場で河川や湖沼、地下水から取水された原水を濾過(ろか)をして不純物を取り除いた後、消毒用塩素で消毒されて各家庭に送られています。

各家庭に送られる水道水には必ず残留塩素が含まれていますが、これは消毒用塩素が使われているからです。水道水中に雑菌が増殖して食中毒等が発生するのを防ぐために水道水には一定の残留塩素を含んでいる事が水道法で義務付けられているそうです。
あの嫌なカルキ臭は消毒用塩素、コイツのせいです(笑)
と言っても必要なヤツですが(笑)

この消毒用塩素、いやな匂いを発生させるだけではありませんでした。
河川や湖沼、地下水から取水された原水には大量の有機物 (魚,昆虫、微生物等が分解してできた物) が含まれていて、原水の質がよろしくない程大量の消毒用塩素が投入される事になります。

除去できなかった有機物はそのまま水道水で残留塩素と一緒に送られて来る訳ですが、この有機物と消毒用塩素が化学反応を起こすとトリハロメタンと言う物質ができます。
トリハロメタンはクロロホルム、ブロモホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタンと言う4つの科学物質の総称だそうです。
先の2つの物質には発ガン性が認められていて、後の2つの物質にも発ガン性の疑いが持たれているそうです。

日本の水道水に含まれているトリハロメタンは微量だそうですが、それでも毎日水道水を飲む事で体内に行き届いて体を汚染されたら、その影響は心配事では済みません。
特に細胞の遺伝子に入り込み、細胞をガンが襲う事等に専門家の先生は懸念な顔を見せます。

アメリカのある地域でガンで亡くなる人が多い原因を水だと着目した環境保護局が調査をしたところトリハロメタンが検出されたそうです。
この情報が日本にも入り、水道水の検査を行ったところ、ほとんどの水道水からトリハロメタンが検出されました。
特に東京、大阪、等大都市の水道水から多くのトリハロメタンが検出されたそうです。

・・・・対策・・・・
一般家庭において水道水無くして生活は成り立ちません。

水道水に含まれる有害物質の中で一番危険なのがトリハロメタンです。
発ガン性物質は細胞の遺伝子に影響が出やすい為、たとえ微量であっても油断はできません。
朗報です!トリハロメタンを除去できる方法がちゃあんと有りました。

東京健康安全研究センターの実験では、水道水を沸騰後1分で73%、2分で95%、3分で100%トリハロメタンを除去できたそうです。
ここで注意が必要です。
トリハロメタンは沸騰するまでの間に科学反応によって増えるそうです。
沸騰が始まった時その量はピークに達してその後、沸騰し続けることで急激に減っていくそうです。
あの嫌なカルキ臭を発して、その濃度が高まれば体に悪い影響を与える残留塩素も4〜5分沸騰させれば90%
以上取り除けるそうです。
つまり(沸騰してから) 4〜5分(沸騰し続ける)事で、トリハロメタンも残留塩素もそのほとんどを取り除く事ができると言う事です。
もうひとつ、ここでも注意が必要です。このように沸騰させた水道水は残留塩素の効力がほとんど無くなってしまいますので、冷蔵庫で冷やしても2日ぐらいで使ってしまうのが良いそうです。

もう少し手軽な方法はないのか?と言う人は浄水器があります。
ホームセンターに行くと幾つかの種類の浄水器を見る事ができますが、やはりトリハロメタン対応の物が全ての製品に見られました。
この浄水器もピンキリで、できれば少し高価な物がいいようです。
水道水にはトリハロメタン以外にも有害物質が含まれてるおそれが有り溶解性鉛や農薬、カビ臭を始めとする家庭用品品質表示法で定めている13物質に対応できる物を選ぶと良いそうです。
・溶解性鉛・古い水道菅には鉛が使われているおそれが有りそれが水道水中に溶け出してしまいます。
鉛は有害物質で体に入ると貧血や肝臓、消化器官、神経に悪い影響が出て、さらに体の中に蓄積されていくと胎児や乳幼児に知能障害を起こさせる恐れがあるそうです。

僕がホームセンターで見て来た製品はそれ程専門的な物はなかったようですが、トリハロメタンの除去率は80%の製品ばかりでした。
気になる方は浄水器を使った後にさらに沸騰し続けた水を頂くようにすればいかがでしょうか?

お風呂やシャワーに水道水は欠かせません。
しかし、お風呂のお湯を沸騰させて入る訳にもいきません。大変な事になってしまいます(笑)
お風呂やシャワーにも対応してくれる浄水器もあるそうですのでお風呂のカルキ臭が気になると言う方は一度、量販店や専門店に問い合わせてみて下さい。

ガンは細胞に含まれる少しずつ傷ついた遺伝子に蓄積されて起こります。
人体の60%を占める水分は普通で言えば、そのほとんどが水道水から摂られている筈です。
毎日摂る水道水、今一度見つめ直そうではありませんか。

今回も2冊の本を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。
気になる方は是非、一読下さい。

水の不安をなくす30の知恵
  渡辺雄二  (株) 青志社

水と塩を変えると病気にならない
  新谷弘実 (株)マガジンハウス

ハイ!美味しい水道水飲んで
頑張ろうぜ!50代!・・・です!

ありがとうございました。
ごめん下さい。

ps
20代後半の時、ブロック積みのお仕事から離れた時がありました。
お仕事はスプリンクラーや消火栓等の消防設備の配管工事でした。
いきなりの出張仕事は生まれたばかりの長男、妻と離れて暮らす事になり、寂しい気持ちが涙を誘う夜も有りましたが、気持ちの優しい仕事仲間やお世話になった当時の親方のおかげで楽しく仕事に従事する事ができました。
皆さん、その節はお世話になりました。ありがとうございました。

出張先と言えば滋賀県の大津、三重県の伊勢、東京、大阪、等たくさんの行った事のない所へ行かせてもらい長い人生からすればたった2年間の間の事でしたが、かけがいのない時間を頂きました。

一番長かったのは京都の8ヶ月で忘れられない思い出のひとつに水道水が有ります。
京都駅近くにアパートを借りてもらい仕事仲間と共同生活です。
お昼はお弁当を出してもらって、夕飯はアパートの一階にある中華料理店で食べさせてもらえるので何も考えなくてよかったのですが、困ったのは朝食でした。
仕事仲間のひとりが電気炊飯器で炊いたご飯を出してもらったのですが、ご飯から何か強烈な匂いが発してきます。
それはカルキ臭とものではなく、そう、まるで異臭がすると言うレベルの物でした。水道水が原因なのは明確でしたので仲間と話し合ってお米は水道水で洗って箱買いして来たミネラルウォーターで炊くのを試しましたが、それでもかなりの匂いが鼻を突きます。
やがて仕事仲間の奥さんが朝食の世話をしに来てくれて、お米を炊くすべての作業をミネラルウォーターで賄うと言う大掛かりな仕事となりました。

12月に入ったばかりのある日の朝、枕元で名前をささやくように呼ばれて驚き顔で目を覚まします。
声の主は当時、これでもかっ!って言うぐらい可愛がって頂いた溶接の腕前も一流の親方です。
「朝メシ、食いに行こう」と言って朝食のお誘いです。
車に乗って連れて行かれたのは京都、近場の県等では有名な第一旭ラーメン。
ナント朝5時から営業していて行列もできて大盛況です。しかし店内が広いので、あまり待たずに親方と2人で座る事ができました。
ここでのラーメン、焼豚が麺が見えないぐらいのせて有り、朝からチョットくどいかなと思いましたが食べ始めると、どんどん食べられて親方が注文してくれた二杯のラーメンと丼に盛られたご飯をペロリと食べてしまいました。

親方が朝食に誘ってくれたのには訳が有りました。
毎日の自分に合わない水道水に僕のストレスはマックスに達しようとしていて、その影響は普段からよく笑う僕の顔から笑みを奪い、当然のように仕事のモチベーションを下げる程に至りました。
たかが水で?と思われる人も居るかもしれませんが、僕にとっては重大な事でした。

と言うのも僕が生まれてから住む三重県四日市の水道水は本当に美味しいのです。気をつけていれば微かにカルキ臭はするものの蛇口を捻って出る水道水は何の抵抗もなしにゴクゴクと飲めてしまいます。

四日市はその昔、泗水の里とよばれ
水量の豊富な井戸が四つあったそうで、とても美味しい地下水が飲める里として有名だったそうです。

四日市の水道水はその60%が美味しい地下水で作られていて、美味しくない訳が有りません。

今では天然水としてペットボトルに詰められた製品が売られている程です。
商品名を(泗水の里)と言います。
そうです前出の外国人の女の子が持っていたお水です。
コンビニやスーパーでは買えませんが四日市駅裏にある(じばさん三重)で買う事ができます。

そこでしか買えないお水のペットボトルを持っていた外国人の女の子を見て、何やらとても嬉しい気持ちにさせてもらいました。で、あーりませんか!でした(笑)
インターネットでも四日市泗水の里で出ますので興味のある方は是非!

その水道水で育った僕が自分に合わない水を使う生活に滅入ってしまうのは僕にとっては自然に思いましたが、その想いをジッと見守ってくれている親方は僕を元気付けようとラーメンを食べに誘ってくれたのです。

その時のお話に何よりの朗報が有りました。あと一か月程で京都での仕事が終わった後、四日市に戻すからそこで頑張れと言うお話でした。
僕の眼に輝きが戻ったのは言うまでも有りません。
熊本県出身の親方は穏やかさの中にも自分に厳しさをわすれない九州男児です。優しさと厳しさを持つその目は今でも僕の、目標です。

もう少しで妻と長男とまた普通の暮らしができると言う想いに胸をふくらませます。
底冷えのする12月の京都は寒く、氷の木枯らしが身と心を容赦無く吹き付けますが、その冷たい風さえ熱く感じさせます。

そして、水道水と言う聖水が体と精神にいかほどの影響を与えるのかをこの時、知り得たのです。

・・・・26の・・冬・・・

一か月後、抱っこをしなければままならなかった長男は、その足でしっかりと地を踏みしめる事ができるようになっていました。

世界中から観光人が集まる京都のイメージを崩す表現が一部に有りました事をお許し下さい。

京都の地元の人と水道水の話になるとそのほとんどの人が、琵琶湖の水だからと苦笑していた事が思い出されます。
しかし京都は美しい山々にも恵まれ
鴨川、桂川、宇治川など大きく美しい川、そして豊富な地下水も大事な水源になっていて、美味しいお酒、お豆腐、京野菜等を頂く事ができます。これらの産業は美味しいお水が無ければ成り立ちません。

京都に行かれた際には、そこにしか無い文化に触れながら、美味しいお水で作られた特産品に舌鼓を打たれてみてはいかがでしょうか?

宇治川に白く逆巻く 雪解水

雪解水(ゆきげみず) は季語になっている、そうです。
     かしこ