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「職人」りき、です。
建築、建設現場で主にブロック積み等を仕事にしている職人です。
建築現場で働き出して40年が過ぎました。子どもの時から現場に行ってたりしていたのを入れると、もっとになります。
いつの間にか時間は過ぎて最近では
「オジさん」「オッチャン」はてさて、時には「ジイさん」「おじいさん」「おじいちゃん」・笑・なんて呼ばれて、いや、確かに仲の良い同級生には、孫が何人もいる人も居たりもするので、なんと呼ばれようが構わないんですが、それにしてもね、あまりにも実際の年齢に・み・ら・れ・す・ぎ・な・い・んです。
この年になってそこにこだわるつもりはサラサラないんですが、その位置から見える事はなかなか面白いですね。
今から3年程前になりますが、まぁおじいちゃん・笑・の独り言にお付き合いください。
愛知県は蟹江町という所でブロック積みの仕事をしていると、近所で工事をしていると言う型枠大工の職人さんがテクテク歩いてやって来て
「ほぅ、ワシも長いことやっとるがこんな手際のええブロック積みを見るのは初めてや」 なんてコト言ってくれて、当然気を良くした僕は手を止めたり動かしたりしながら、お話しをする事に。
この職人さん74歳で仕事歴は60年以上にになるとか。バブルで景気の良かった時の話や巨人軍の長嶋茂雄さんへの想いは、この年代では必ず話題になります。戦争に行った経験を持つ亡くなった父親からある程度の話は聞いていたものの、やはり、戦後の話になると、少しギクシャクします。職人さん細長い顔を傾けると「おまえ〜トシなんぼになるんや〜」と聞くので、
「54になったばかりなんですよ〜」
って普通に本当の事を答えたら・・
職人さん切れ長の細い目を、パカっと見開いて
「おまえ〜!まだ70なってへんのんか〜!」
な!な!な!ななじゅうぅぅぅ?!
・・・・・60代・・ジャンプしとるし・・・・・
♫!⁂♂%★<&☆?〒♀◆◎⇔⌘➰♾🔝➿〰️
一瞬の事でしたが僕の頭の中です。
家に帰ってカミさんに話すと止まらない笑いにこらえながら
「痩せてシワも増えたし作業着着てヘルメットかぶってたら、そう見えるんやで。なんかもう違う意味で極めた感があるなぁ」
まだ顔が笑っている、目にうっすらと涙まで溜めて・・・
・・・・まだ、終わらない・・・・
「う〜ん。70か〜 う〜ん」
まぁ、あまり見たくもない自分の顔を鏡で見ながら唸っていると、愛娘が修学旅行から帰って来て
「オヤジィ、北海道ムッチャ良かったで〜。はい、これお土産」って手渡してくれたのは小さな紙袋、そ〜っと開けてみると中に入っていたのは一枚のステッカー。
そのステッカーに書いてあったのは
・・ジジィが乗ってますぅぅぅ・・
畳み掛けるようなこの出来事に
「俺って大丈夫か〜ぁぁぁ?!」
・・・70代にみられようが・・・
・・・80代にみられようが・・・
・・・そうです。・・やっぱり・・
・・・頑張ろうぜ。50代・・です。
ありがとうございました。
ごめんください。