四日市慕情。ヒマワリお姐さん、バーン!

ご覧頂きありがとう ございます。
職人 りきです。

建築、建設現場でブロック積み等を仕事にしている「職人」です。

僕の住んでいる三重県四日市は政令都市のひとつである名古屋市に高速道路に乗れば30分で行けてしまう所に有ります。
同じ三重県でも、あの伊勢神宮に行くのに高速道路で2時間近くかかるのに他県なのに名古屋市には4分の1の時間で行けてしまうんですね。
名古屋発祥と言われている揚げ手羽先、味噌カツ、寿がきやのラーメン、納屋橋饅頭、ういろう等、これらのとても美味しい食べ物は四日市でも頂く事ができます。

どこの地方でも独自の文化というのが有りますが、四日市だけに限りませんが三重県全域で伊勢の
「な」言葉がよく使われています。
「それはね」を「それはな」
「あなたね」を「あんたな」
「ありがとう」を「おおきんな」
ってな・笑・具合です。
「まいか」なんてのも言いますね。
「ここだけは、今日中に
  片付けとこまいか」なんて言いかたをします。

それに四日市は関西からの影響もたくさん受けていると思われます。僕の回りでは、洒落のわかる人達が多く普通にボケとツッコミで会話をしていたりしますね。
もちろん四日市にも、お好み焼き、タコ焼き、等の美味しいお店がたくさんあります。

頂いたお仕事の現場で、とても嬉しい出会いとやりとりがありました。

場所は四日市の街中から少し離れた住宅地。
現場のすぐ前はおおきな道路が通っていて車の行き来に絶え間がなく、広目に作ってある側道には、通学する子ども達、犬と散歩をする人、ジョギングやウォーキングを楽しんでいる人で朝と昼下がりは多くの人々で賑わう所です。

その日はあいにく雲が重たく小雨が降ったり止んだり。
道を行き交う人は傘をさしたり、持って歩く人で様々です。

現場で打ち合わせをするのに人を待っている間側道の内側に立っていたら一台の自転車がゆっくりと走って来ました。
いつかテレビで見たことがある。ええ!・・四日市にも・・いた・・

大阪のおばちゃんがテレビのインタビューで「雨降りの日はこれがあらへんだら外にでれへんがな」みたいな事を言ってたのを思い出しました。

なんと自転車のハンドルの所に傘がついているのである。
僕よりも少し年下ぐらいの丸顔で少しふっくらとしたお姐さん。たぶん50代だと勝手に思い込んで親近感が湧いて来て、思わず声を出して言ってしまった。

「あ〜!大阪のおばちゃんや〜」するとこの姐さん「バーン言うたらあかんで〜チャリ乗っとんでこけれへんでバーン言うたらあかんで〜」

おもしろいので指でピストルを作って言ってみた。

「バーン!」姐さん顎を上にあげて

「あ〜!やられた〜!バーン言うたらあかん言うとんのに〜お笑いはテンポが命やで〜アハハハハハ」

去って行った。

なんとも気分のいい一瞬。

・・・・まだ、終わらない・・・・

この現場に入って3日目の朝、元請けの社長から電話が入り本日お施主様が視察にみえるとか。本日で終了の見込みだったので、終わるまでにお会いできて良かったと、思いながら現場に足を入れました。10時前缶コーヒーを持ってお施主様が来場。傍らに一人の女性が。

・・・・・おどろいた・・・・

あの時の自転車のお姐さん。お施主様に一頻り挨拶をした後、「この間は大変失礼しました」とお姐さんに頭をさげると、お施主様が「なんや、顔みしりやったんか」そう言うと、来た時からニッコニコ顔のお姐さん「アハハハハ兄さんこの職人さんやで、ウチをバーン言うて撃った人」なんとも、ヒマワリ畑を思わす笑顔に引き込まれそうになる。

お施主様は僕と同じ昭和38年生まれで
年齢が一緒と言う事ですぐに打ち解けました。
お二人は従兄弟の間柄だが幼少の頃より本当の兄弟のようにして来てとても仲が良いのだそうです。
短い時間の間にたくさんのお話ができて、とても幸せな気持ちにさせて頂きました。

「綺麗に積んでもらってありがとうございます」
「いやぁ、仕事に性格が出てますなぁ」
等と言ってもらえて・・至福。
やって当たり前の・仕事・ですが、お褒めの言葉を頂けるのは、やはり嬉しいものです。

帰り際お互いお酒が大好きだと確認し合うとお施主様「今度、3人で飲みましょう」と言ってくださった。

再開の日が楽しみです。

あっ!そうそう、このヒマワリお姐さん、やっぱり3つ年下の女の子でした。

そう言う事で・・・やっぱり・・・

・・頑張ろうぜ、50代・・です・・

ありがとうございました。
ごめんください。

ps、後日、お施主様よりお電話を頂き、バーベキューを、するから家族で来て下さい。と。

もちろん楽しいひと時でした。