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職人りき です。
建築、建設現場でブロック積み等を仕事にしている、職人です。
8月某日、その日は気象予報士が日本の各所で気温が40度まで上がると言う程の猛暑日。
この日の現場は涼を取る木陰も無く一番暑くなる昼下がりに、立っているだけでクラッ!クラッ!クラッ!としてきて、その後ボー〜っとなってきたので、こりゃぁいかんと思い車で3分程走った所にあるコンビニに行って体が欲している炭酸飲料を買いに入りました。
やはりコンビニの中に入ると、とても涼しく薄らいでいた思考が戻ってきます。
平日のお昼過ぎとあってお客さんもまばらです。一番奥にある冷蔵庫に行くと、おやっ、冷蔵庫をジーっと見つめている女の子がひとり。
歳の頃は3、4歳の小さな女の子。冷蔵庫の扉を開けて三谷サイダーを1本手に取ると女の子にむかって
「欲しいのがあったらオジサンが取ってあげようか」と言うと女の子は可愛らしい声で「パパがいるもん」と言うので「あっそう、じゃぁパパに取ってもらってね」そう言って扉をしめようとすると、女の子はネジこむようにして扉の中に入ってきました。あっそうか、扉を開けられずにいたんだなと思い、そうっと離れるとレジに向かって歩いて店内の真ん中過ぎあたりまで来た時「パパー!パパー!」突然女の子が大きな叫ぶような声で呼びます。
しまったー!こんな時いい想像は頭に浮かびません。扉に指でも挟んだか、何か痛い思いをしている女の子が目に浮かび女の子がジュースを手に持つまで見ていてあげればよかったと思いながら冷蔵庫が正面に見える位置まで戻ると・・・・・・・
確かに女の子はさっきの扉の内側にいてジュースの並んだ棚にへばりつくように位置していました。
「パパー!ここムッチャ気持ちエエ〜」
ここが新喜劇の舞台なら一回転する程の勢いでズッコケていたに違いない。
お菓子を選んでいたパパも駆けつけて僕の存在を無視しないパパは
「コラっ!そんな事しちゃダメ!」
叱るパパに女の子は
「ええ〜だって〜気持ちいいんだも〜んパパも来て〜」
女の子はへばりついたままである。
この女の子おもしれ〜と思い、愛娘のお誘いに3秒固まったパパに「来いって言ってんだ、行ってやったらどうだ」と言ったら、さらに3秒後、冷蔵庫に顔を突っ込む父娘の姿がありました。
パパ「気っ持ちいいなぁ〜〜!」
愛娘「ウン!!」
誰もこの父娘を攻める事は・・・できない。
ハイ!9月も後半戦に入ったと言うより、もうすぐ10月って感じですか。今からドンドン僕の好きな季節になっていきます。夏は灼熱の下で、冬は極寒の中でする仕事は辛を極めるものが有りますが、その間、間で感極まる日にも出会えたりもします。
雲ひとつない青一色の空、少し冷やりとする澄み切った空気。嗚呼、この仕事やってて良かったなぁなんて思う日があったりする訳です。
その中で頂くお弁当も美味しかったりするんですね。もちろんシャケが入ってます ( 笑 )腹八分目に食べてお昼からの仕事も「さぁ、やるか!」となる訳です。
単純に1年の3分の1の時間を外空間に身を置いていますと、今は温暖化の影響で四季から二季だと言われていますが、四季の中でももっと細かく詳細に季節の移り変わりを体感する事ができています。春から夏の間には我々にはあまり嬉しくない雨季が有ります。梅雨と言うヤツですね。
夏から冬の間にも秋雨前線で雨が続く間が有ります。
秋入りしてから降る長雨の事を
秋微雨 ( あきついり ) と呼ぶそうです。何ともロマンチックですね。
夏の暑さは体力が低下していくのも手伝って年々厳しくなっていきますが、逆に冬は分厚いコートが毎日必要かと言えば、そうでもない気がします。現場では冬の間、防寒着が手放せませんが、それでも着る事は数える程しか有りません。ある書籍によると地球温暖化やヒートアイランド現象の影響で毎年暖冬になる確率は増えているそうです。
今季の冬はどんな感じになるんでしょうね。
紅葉も少しずつですがその旬の時期にズレが生じているように思います。山々が赤や黄色に美しく装いを変えていくのが毎年の楽しみです。
これから過ごしやすくなって、何と言っても食べる物が美味しくて、たまりません。
1年中たいがいは何でも手に入り食べる事ができますが、やはり旬の新物はいいですよね。手に取る物はどれもが美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまいます。
食べ過ぎると、どうなるか?そうです、ほとんどの場合、体に付いているお肉が増えます ( 何で肥えるって一言で言えんのや ) 笑
しかし人によっては朗報です。
外気温の下がり始める秋の入り口あたりからダイエットに適した季節となっていきます。
えっ?夏じゃないの?と言う人の為に少し紐解いてみましょう。
ジー〜っとしていてもエネルギーを消費する事を基礎代謝と言いますがその基礎代謝、夏の暑い時期には低くなり、冬の寒い時期に増えます。
その差200カロリーとされていますからずいぶんと差があります。
・代謝が低くなる夏は外気温の上昇と体の中で作られる熱量とのバランスが悪くなるのが倦怠感 ( やる気が出ない ) 食欲が出ない、の正体です。
・逆に代謝が増える冬は代謝量をたくさん使う分、体に入れようとするのが、食欲の秋、の正体です。
勝手に消費してくれる熱量があるのですから、これを逃す手はないのですが・・・
僕は整体師として夜間の出張施術でたくさんのクライアント様と接してきた中で、体重を少し落とすだけで改善できる腰痛、膝痛等の症例をたくさん診て来ました。
トレーニングで培った知識と体が説得力をもたせたのか、いつしかダイエットと自重トレーニングの指導も仕事のひとつになっていきました。施術は少しするだけで、ほとんどストレッチとトレーニングの指導だけでその日の仕事が終了するクライアント様がかなりいたと記憶しています。
かなりの確率で成功する人が多く、頑張り屋さんに恵まれました。
それもそのはず、僕に声がかかると言う事は皆さん体の辛さを抱えていますから改善に向かって懸命に取り組む姿勢は自然に思えました。
今の食事学で言う分食もその成果の素晴らしさを僕自身が体験済みでしたので多くのクライアント様に主軸として実践して頂いて成果を上げました。
当時、指導していた食事の摂りかたは朝昼晩と3度食べる食事をほとんど内容は変えずに5回に分けて食べてもらうと言うもので、血糖値を安定させるのが目的ですが、運動も合わせて真面目に取り組める人は即効性が有ります。
一回分の食事の量は減りますが基本的に好きな物が食べる事ができるのでストレスもたまりません。
人によって違いはでますが、55キロ以上体重がある女性の場合2、3キロぐらいなら直ぐに落とせます。
10キロのダイエットに成功した当時40代前半の女性のクライアント様は3キロの減量に成功された時、長年苦しんだ腰痛が改善されただけでなく体力もついて立ち上がる時にドッコイショ!と言わなくなったと大喜びしました。
彼女は当初体重が58キロありましたが身長が160センチと女性としては長身でしたのでパッと見はそれ程肥えて見えませんでしたが、やはり全身と、特に下半身に付いた脂肪と勤め先では、ほとんど一日中座りっぱなしによる運動不足からくる筋力不足が彼女の腰を苦しめました。悪過ぎる姿勢も指摘のひとつでした。
実は最初とりあえず3キロ頑張って腰を楽にしましょうと言っていたのですが、とりあえずの目標を達成した彼女にいい意味での欲が、でました。もっと頑張りたいと言う彼女に課したのは脚のエクササイズをひとつ追加したのと、お昼から摂る食事の油抜きでした。
オヤツは和菓子なら半分づつならいいと言ってましたが、それもカットしてもらいその代わりにフルーツの摂取を追加してもらいました。少々厳しい事も言った覚えも有りますが、やる気の有る彼女に、なりたい自分になってほしいと言う気持ちがだんだん強くなってきたのです。
仕事中お昼下がりにひとつの電話。
彼女が歓喜の声で言ってきたのは、一週間で2キロの体重が落ちたと言う事でした。
解せない気持ちがよぎり、その間で行った食事とトレーニングの内容を聞きても別に不思議に思える所はありませんでした。
一時期1日のすべての食事から油抜きと言う無謀な事をしようとした彼女に丁度その時、旬を迎えていた脂ののった青魚を食べるようにアドバイスした事もちゃんと守ってくれていました。
根気よく続けるトレーニングで今まで経験した事のない体力がついた彼女はすでに少し早めのペースで5キロ以上の減量に成功していましたが、僕の持っている前列から言っても、そろそろ停滞期に入ってもおかしくはありませんでした。
初めて身に付けた質のいい筋肉と食事から制限した油抜きが良い結果を招いたのだと僕自身も納得するようにしました。
腰痛も改善し健康状態も良好な彼女は48キロまで体重を落とす事に成功して、45キロまで頑張ると言う彼女にストップをかけたのは僕でした。
5キロの成功時ぐらいから腰痛と姿勢の改善からボディメイクへと意識が変わっていった彼女は160センチと女性としては少し高めの身長が手伝って前半とはいえ40代とは思えないプロポーションを手に入れました。
施術で彼女の骨格と筋肉の質を知り尽くしていた僕はこれ以上の減量は彼女の元もと少し大きめの体躯からしてもアンバランスになってしまう事を懸念しての事でした。
彼女はご自分でコントロールできる知識と体力を身に付けました。
このようにして僕の仕事も終了を迎えたのです。
最後の施術とエクササイズのチェックを終えると僕が「 とても素敵になられて、モデルさんみたいですよ 」と言うと、涙ぐんで、ありがとうございました。と何度も言う彼女がいました。
ご主人そして当時まだ育ち盛りの2人のお子さんと共に頑張った数ヶ月間は一生忘れる事のない出来事になったに違いありません。
ご主人の「 おかげさまで、こんなにハツラツとしている嫁さんをみるのは結婚して初めてです 」ニコニコした顔をして冗談を交えて話してくれたのが昨日のようです。
当時47歳の肥満気味だったご主人も奥さんの影響を受けて目標にしていた8キロの減量を2カ月で達成された事も、十分に特筆に値します。
それから20年近くの歳月が流れ図書館でいつものように愛読している本で勉強する傍ら気になった本に目を通していたら、衝撃的な文節と出会ったのです。
前出の基礎代謝のお話を覚えておいででしょうか?
その本には季節が体にどんな影響を与えるのか等の内容が詳細に書かれていました。
そうです。彼女が2キロ強の減量ができた一週間は丁度秋から冬へと変わる少し寒く感じる季節の変わり目で、基礎代謝がもっとも変動しやすい時と彼女の努力が重なる時空だったのです。
あの時の、ん?と思った事が長い歳月を経て、やっと府に落ちた瞬間でした。
減量。体重の量を減らす、食べる量を減らすと言う意味に捉える事ができるわけですが、大抵は好きな物が制限される、空腹に耐え切れない等で残念な結果に終わってしまう人がたくさんいる事も事実です。
ほんの一片ですが彼女のサクセスを紹介しましたが、減量しながらでも筋肉の形を良くし、ボディメイクができると言う好例です。
もちろん食事だけでなく真面目にトレーニングと向き合う事が前提になります。
彼女の場合助かったのは、食べる物で好き嫌いがなかった事です。
食べる物も栄養の事も考えて詳細なメニューを組む訳ですが、まずは空腹に悩むことがない事に配慮します。彼女にこれだけは摂って、これは絶対食べちゃダメと前もって用意した資料をみせながら説明している時に彼女がおどろいて言った一言は
「 こんなに食べていいんですか 」でした。
何を減らすか、よりも何を食べるかがポイントになります。
その中でも「これだけは食べれるだけ食べていいですから」と言ったのがキノコでした。
脂質がなく食物繊維と体内の水分調整をしてくれるカリウムを豊富に含むキノコは減量に最適な食材です。
油との相性もとてもいいんですが何せ減量中ですので一考を要します。ホイル焼きにしたのをポン酢を少量かけて食べる事を勧めました。
・・・・キノコ・・・・
秋のはいり始め頃から旬を迎えますが人工栽培の発達で食用のキノコは1年中楽しめます。
日本では桃山時代には武士も松茸狩りを楽しんだ記録が残されているそうです。あの豊臣秀吉や千利休もその香りを楽しみながら舌鼓を打ったんでしょうね。
一般大衆が松茸を食べるようになったのは江戸時代以降でその当時の料理本には松茸、椎茸、平茸、えのき茸を始め10種類程のキノコが書いてあるそうです。
江戸時代の人達も我々と一緒の物を食していたなんて何やら浪漫を感じます。
ここでは極普通にスーパーで手に入るキノコを取りあげます。
・・・まつたけ・・・
言わずと知れたキノコ界の王者 ( 笑 )
国内では長野県が一番出荷量が多いそうです。
独特のあの香りはマツタケオールと呼ばれる成分だそうです。
βグルカンや食物繊維が豊富です。
人工栽培が難しく、今も自然発生する物を採取して出荷される為、非常に高価な食材になります。
国内では多くの人に喜ばれるあの香りですが海外では ( 臭い ) と言ってあまりウケが良くないとか。
・・・ナメコ・・・
特有のヌメリは水溶性食物繊維のペクチンと呼ばれる物で血糖値の急激な上昇やコルステロールの吸収を防ぎます。
胃壁の保護、肝臓、腎臓の機能をアップさせます。
・・・マッシュルーム・・・
ブラウン系は香りと味が濃く、白色の物は癖がなく味がまろやかです。
旨味成分のグルタミン酸が多いのが特徴です。
コルステロール除去、抗酸化作用が期待もてます。
・・・キクラゲ・・・
食物繊維が豊富で乾燥キクラゲにはビタミンDが多く含まれます。
血糖値の降下作用、肥満予防
骨粗しょう症の予防も期待できるそうです。
・・・マイタケ・・・
特有成分、Dフラクション、Xフラクションが免疫力を高め、癌治療に応用される事も有るそうです。
酵素の働きでお肉と一緒に調理すると柔らかくなります。
血圧を下げ、糖尿病の予防に効果があるとされています。
・・・エノキ・・・
ビタミンB1が多く、ストレスを和らげるギャバも豊富です。
免疫力アップ、脂質代謝の改善、
心臓を強くする働きがあるそうです
・・・シイタケ・・・
食物繊維がキャベツの2番あるそうです。
コルステロールを低下させる成分エリタデニンが豊富です。
アトピー性皮膚炎を改善するといわれるレンチナンも含まれているそうです。
皮膚の代謝が改善される事で美肌効果も期待できるとの事です。
乾燥シイタケにはビタミンDを多く含まれます。
軸も食べられるので細かく刻んで使うと旨味成分がよくでます。
・・・ブナシメジ・・・
栄養成分レクチンが食欲を抑え、食べ過ぎを防止します。
抗酸化作用、抗アレルギー作用が強く、メラニンの生成を防いでシミ、シワを抑制するそうです。
エネルギーの代謝を助けるビタミンB群が多く、塩分のとり過ぎによる血圧の上昇やむくみを防ぐカリウムも
豊富でいい事尽くめです。
100グラムで18カロリーと言うのも嬉しいですね。
・・・エリンギ・・・
不溶性食物繊維が多く含まれる事で
便秘の改善に期待できそうです。
ナイアシンとカリウムが血圧を下げ
、脂肪を排出させる効果があるそうです。
縦に薄く切って焼いて食べても美味ですが、横切りにして少し切り目を入れて調理をするとホタテの貝柱のような感じが楽しめます。
どうでしたでしょうか?
ほとんどのキノコは100グラム食べても20カロリー前後の物が多く、もちろんコレに調理のカロリーが加わりますが上手に扱えば、主役を務めるのは当然で名脇役としても最強の食材です。
マツタケのような高級食材は別として大抵のキノコはスーパーで安価で手に入るのも嬉しいですよね。
ハイ!やっぱりこれです!
キノコいー〜っぱい食べて
・・・・頑張ろうぜ。50代・・・・
・・・・・・です・・・・・
ありがとうございました。
ごめんください。
ps 5年も経たない以前、車で1時間以上走らせた所にある現場の近くに有るお店屋さんでご主人と彼女がご夫婦でいる所に出会しました。
こんな所でと思ってしまったんですが三重県でも南勢に位置するこの地方が実はご主人の実家だとか。
ご主人のお父さんが亡くなられたのを機に10年前に帰られたとの事。
当時60代になられたお二人は1時間以上もかけてプールの有るスポーツジムに週に3度通っているのだとあの時と変わらない笑顔で話してくれました。
トレーナーに私が教えてあげてるんですよ。と爽やかが顔にでます。
何度も懐かしんだ後、車に向かうお二人の背筋の美しさに僕の目は細くなります。
長身の女性に多い猫背の改善に苦しんだ彼女はもうそこにはいません。
偶然とは言え深しぶるご縁の再会に
胸の熱さを楽しみました。